PAYSLE

GMOペイメントサービス株式会社

EC後払い「コンビニ払い」に電子バーコードを導入し、紙の払込票運用・管理コスト減を実現

GMOペイメントサービス様は、決済関連サービス及び金融関連サービスを展開するGMOペイメントゲートウェイ連結企業集団の一員として、BtoC向け後払い決済サービス「GMO後払い」と、BtoB  向け後払い決済サービス「GMO掛け払い」をご提供されています。今回、同社常務取締役の増田様に、「GMO後払い」サービスへのPAYSLEご導入の背景や導入後の成果、また今後のビジョンなどお話を伺いました。

コンビニ払いにおいて「紙の削減」「デジタル化」でより快適な購入体験を提供する

GMOペイメントサービス株式会社 執行役員 増田様

貴社の事業のターゲット、ミッションを教えてください。

決済代行、カード事業をメインとしたGMOペイメントゲートウェイ連結企業集団において、カードのご利用なく決済をされたい方に対し、「現金で払いたい」というニーズを含め、様々なご要望に応えるためオリジナルの決済方法を提供しています。その中でもEC事業者様を中心に、あらゆる課題解決を目指しながらより良い購入体験を提供していくというのが当社のミッションです。

貴社後払いサービスにて  コンビニ払いをご提供される理由はなんですか。

20-30年前から商品を受け取った後で現金を郵便局や銀行でお支払いをする決済方法がありますが、日常生活の中でコンビニ利用が増えるにつれ、コンビニで支払いたいお客様が増えてきました。しかし「コンビニ前払い」は、お客様が支払いをされないと商品が出荷されないため商品到着が遅くなります。また、加盟店様は入金まで出荷を待機することになりスペースコストが発生します。GMO後払いでは「与信OK」と判断したお取引については債権を保証いたしますので、加盟店様はすぐに商品を出荷することができ、商品到着までの期間が短縮されスペースコストの圧縮も実現されます。また、後払い利用者様は入金期限内であれば自分の好きなタイミングでお支払いができます。ECでのお買い物における上記のようなタイムラグをスムーズにし、後払いの価値を提供していくことが我々の事業の肝であると考えています。

PAYSLEの導入に至った経緯を具体的に教えてください。

従前より特許等、技術自体は知っており、電子バーコードでの支払いが普及する時代が来るのではないかと注目していました。2019年にはPAYSLEアプリ版を実装いたしましたが、アプリだけではwebブラウザでお買い物をする方がご利用いただけないため加盟店様への導入が難しい状況でした。

その後、企業のSDGsへの取り組みが活性化し、弊社の加盟店様からも請求書のペーパーレス化のご要望が出てまいりました。このタイミングでPAYSLEがwebブラウザで使えるようになりました。合わせて弊社の加盟店様での人手不足の課題が重なったこともポイントだと思います。加盟店様での具体的なオペレーションとしては決済手段ごとに、商品と同梱する書類(納品書や請求書等)を変えてピッキングし、ミスがないようにダブルチェックを行うなど高いクオリティで複雑な作業をされています。加盟店様の事業の拡大と共にこういった商品発送業務の工数も増加している状況です。

まとめると、「SDGsを背景とした紙削減の流れ」「人手不足の課題」とコンビニの収納費用の値上げのタイミングが重なりPAYSLEの導入に至りました。

加盟店様は環境に対する取組を強く実施されているような状況でしょうか?

そうですね。「紙を削減したい」というお声はもちろんですが、全てをデジタルで完結させたいというお声も多いです。
特に若年層のお客様が多い企業様は後者のニーズが強い印象です。
(これは加盟店様の業種業態や事業内容、事業方針で異なってくると思います。)

ウェブやアプリの作り込みで企業様に合わせたブランディング・送客の仕組みを実現

PAYSLE導入の決め手を教えてください。

弊社の加盟店様のウェブやアプリに組み込みができる点で自由度が高く、加盟店様のブランディングを阻害することなく実装ができる点が採用の大きな決め手でした。

例えば、今回は加盟店様と連携するような機能を作り、加盟店様の画面からでも電子バーコードの表示が可能です。ECでお買い物し、決済方法を選んだ後、メールが届かないというケースやメールが見つからない、削除してしまったというお客様もいらっしゃるので、加盟店様のウェブページ(マイページ)で電子バーコードを表示できるUXになっています。これにより支払の際に加盟店様のウェブページに来訪することになるので、何か他の商品ページを閲覧しリピート購入を促進するのではとないかと考えております。こうした画面の作り込みにより、決済手段の提供だけではなく、ご利用者様との接点の創出ができるため大手の加盟店様にも導入していただけております。

PAYSLEご導入後に実感いただいた効果や実績を具体的に教えてください。

紙の削減や、同梱・送付作業工数の削減効果は十分に出ている認識です。特にトラブルもなく利用できていますし、導入前の予想よりお支払いに関する問合せも少なかった印象です。また、アパレル、エンターテインメントに近い業種の企業様から導入のお問い合わせをいただいており「スマホ完結型でやりたい」というニーズも多くなってきています。

また、請求書の紛失で払えないというケースが減ったことにより、電話のお問い合わせ対応や配送等、再発行にかかるコストの削減もできていると実感しています。ウェブで払込票の再発行の申請がある際に、引っ越し先等の注文時とは異なる住所に送付の依頼がある場合の確認コストの課題も解消できています。

新たな価値・新たな支払い体験の創造を目指す

今後達成したいポジションやミッションを教えてください。

非カード領域における決済のNO.1になるという思いの中で分割払い等の新しい価値や新しい支払い手段をご提供していくというのが一番だと考えています。弊社が提供するサービスを社会のインフラとして欠かせないものとなるように努力していきたいですし、PAYSLEも活用していきたいと考えております。

今後のPAYSLEの活用に当たってのお考えはありますか。

今後の当社のミッションと同じく、新しい価値の提供です。これからリリースされるサービスに関しては広くペーパーレスが拡大していくと思います。例えば、紙とは異なり返品などで請求金額が変わった場合など、後から請求書金額が変えられるのは魅力的だと思っています。今後は分割等、支払い方法の多様化が予測される中で加盟店様のご要望に柔軟に対応することが重要だと考えております。また、少額の請求をまとめる形が実現化した場合はデジタルコンテンツ等の決済金額が安く、多頻度にお支払いが必要なサービスでも、柔軟に金額が変えられる点は活用の可能性があるのではないかと考えています。

インタビュー実施時期:2022年11月

お客様プロフィール

会社名
GMOペイメントサービス株式会社
事業所​所在地
東京都渋谷区道玄坂1-14-6 
ヒューマックス渋谷ビル
設立日
平成 25 年 1 月 23 日
代表者
代表取締役社長 向井克成
事業内容
決済処理サービス及び EC 周辺サービスの提供
URL
https://www.gmo-ps.com/
新たな形の「コンビニ払い」で更なる利用者の利便性向上・加盟店のコスト負担軽減/SDGs取組に寄与
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